今年もサクラマス幼魚の放流会が行われました。

2014年11月11日(火)

春に引き続き、九頭竜川中部漁協による秋のサクラマス放流会が行われました。
毎年放流会には、永平寺町内の幼児(年長さん)が招待されます。

今回は約80名の子ども達が参加してくれました。
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お天気に恵まれたので、紙芝居『サクラちゃんとヤマちゃん』を使って
いろいろとお話しをすることができました。
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バケツに入れて、そっ〜と運びます。
川までレッドカーペットが敷いてありました。
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お友達のお魚も気になるところです。
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いつもの掛け声。「お〜きくなって帰って来てね!」
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バケツでひとりづつ放流した後は、透明のホースを使い放流しました。
これも毎年、子ども達に人気です。
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メディアの皆さんにも人気です。
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バケツだと上からしか見えないから、こうやって観察することも大事ですね。
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子ども達も可愛いかったですが、魚も可愛い表情の写真を撮ることができました。
水槽の中から子ども達と目が合って、表情がゆるんだのかも知れませんね〜。
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サクラマス親魚の特別採捕用トラップを作りました。

2014年10月12日(日)
今日は昨年に引き続き漁協から依頼を受けて、サクラマスの親魚の特別採捕用トラップを製作しました。
もうすぐオープンを控えたフライショップ・ロゼさんの縁側をお借りしての作業です。連休中にも
かかわらず、協力して下さった皆さん、ありがとうございました。
(写真は高橋さんのフェイスブックよりいただきました)
 
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サクラマスの池の蓋を新しく作りました。

2014年8月31日(日)
昨年の春に、中村養魚場さんのサクラマスの蓄養池の修理をしましたが、今回は
蓋を新しく作りかえることにしました。

(写真は岐阜の高橋政己さんにいただきました)

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今回も大工さんの良ちゃんと義くんが大活躍でした!!
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今回のふたは分解して収納もできます!!
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細かい作業に良ちゃんの腕が冴えます!!
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みなさん、おつかれさまでした〜。
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ええのができたな〜。
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F1の里帰り

2014年8月20日(水)
F1を福井県内水面センターから池田町の中村養魚場へと搬送しました。
F1とは、九頭竜川で捕れたサクラマス(FO)の子どもで、
F1から人工授精し育てる子どもはF2になります。サクラマスの孫です。
F2は、降海する可能性が低いため九頭竜川の支流に放流されます。

F1は毎年、春と秋に永平寺町の園児たちの手で九頭竜川本流に放流されて
いますが、親魚としてその一部を残しておくのです。高めの水温でより大きく
育てるために、昨年の11月にいったん中村養魚場から内水面センターに
引っ越しましたが、産卵期を前に再び池田町へと里帰りをするのです。

福井県内水面センターにて、水を抜いて準備中。
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センター、漁協の皆さんと協力して運びだします。
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約1時間かけて池田町の中村養魚場へ。
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池は坂の下にあるため、こうやって何度も何度も運びます。
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みんな元気そうでひと安心。
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池に入れる時もちゃんとバケツの中で上流?に向いています。
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この作業を午前と午後の2回行いました。


合間にいろいろと養魚場さんのお手伝い。
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夏休みとあって渓流釣りのお客さんで大賑わい。炭もおこします。
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夕暮れ。魚の回収作業中です。
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養魚場の横を流れる籠掛川(部子川の支流)は、台風の出水があり
石が洗われた直後で、透明感のあるとても気持ちの良い川でした。
 

養 魚 場

 九頭竜川に毎年放流されるサクラマスの稚魚は、池田町にある中村養魚場さんの御主人の手によって育てられたものだ。サクラマスは本来、九頭竜川で自然再生産されることが最良だが、自然界で生き延びるためには数知れないリスクを伴う。養魚場で稚魚を育てることは、九頭竜川の遺伝子を絶やさないための保険でもある。未来にサクラマスを残すために、中村養魚場さんは無くてはならない存在なのだ。
 良好なイワナやヤマメが沢山育てられるということは、より自然に近い環境で豊かな水に恵まれているということ。しかし自然に近い環境であればある程、想像を絶するような厳しさが付きまとう。
 2004年7月18日の福井豪雨、養魚場は一瞬のうちに土砂で埋め尽くされ、九頭竜川の支流である足羽川が決壊した。養魚場を始めた昭和46年来、無論最大の災害そして経営の危機だった。それでも養魚場は御主人や御家族の努力で、みるみるうちに再起を果たした。

 そして、昨年(2013年)9月16日の台風18号。安田代表は勉強と手伝いを兼ねて、時々魚の様子を見に養魚場に通うようになっていたが、この日、足羽川や支流の部子川の水位が、豪雨により急激に上昇しているのを知り、養魚場の危機を察知して慌てて車を走らせた。養魚場に駆けつけた時には、強風の中、御主人が池の周りを奔走していた。28個ある池の取水口に土砂が詰まってしまい水が来ないのだ。孵化場に配管してあった水がかろうじて1つだけ生き残っていた。御主人と安田代表が協力しながら大急ぎで仮設の配管工事をして、まずは全ての池に水を行き渡らせる。危機一髪で魚たちは命を取り留めた。その後は、それぞれの池の底や管に溜まった土砂や木屑などを、かき出すという大変な作業が続いた。
 今年(2014年)8月10日の台風11号。前日は仲間たちと池の清掃を行った。そして翌日、台風が心配だったので、安田代表は朝4時に養魚場へ向かったものの大したことはなく、昼休みはのんびりと過ごしていた。ところが午後になって突然の豪雨が襲う。昨年の台風18号の記憶がよみがえる。横を流れる部子川もあっという間にあふれんばかりになって、大きな岩と岩が転がりながらぶつかり合い「ガーン、ガーン」と地響きを立て始めた。それからまた池と魚を守るために奮闘した。やっと落ち着いて、養魚場を後にしたのは真夜中のことだった。

 冬の養魚場は雪に埋もれながら延々と日々が続く。早朝、雪をかき分けながら養魚場に辿りつくと指先を刺すような冷たい水が滔々と流れている。全身を凍てつかせながらの作業は厳しさ以外の何物でもない。生き物が相手だから、先延ばしできることは何一つない。
 「こんなに厳しい仕事をひとりでよく続けてこれたね。」と安田代表がしみじみと呟いた。
 けれど雪が解け、やがてそこかしこに新芽が吹くと、山々は輝き、命で満ちあふれ、豊かな水は多くの恵みをもたらしてくれる。その喜び、その価値は、何ものにも代えられないということを、誰よりも知っているのは中村養魚場の御主人なのかも知れない。
 九頭竜川に放流するサクラマスの稚魚は、こんな風にして育てられている。





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九頭竜川に放流するサクラマスの稚魚について

 九頭竜川のサクラマスの数が、多くの人たちの尽力と連携の甲斐あってずいぶんと回復してきました。私たちは、自然再生産をもっとも重要視し、放流はあくまでもそれを補うものと考えています。間違った放流は、増やす効果がないだけでなく、自然再生産される魚にまで遺伝子レベルで悪影響を及ぼし、かえって減らしてしまうということが分かってきました。間違った放流とは、「適正でない放流数」「適正でない系統の放流魚」などが上げられます。まず、九頭竜川に放流する魚は、九頭竜川の固有の遺伝子を引き継ぐ魚であること、これは鉄則です。他の水系のものを放流することや養魚場で継代飼育された稚魚では、悪影響を及ぼします。
 現在、九頭竜川水系に放流するための稚魚が2パターン(F1とF2)育成されています。F1は親が九頭竜川に遡上してきたサクラマス。F2はF1の子ども、つまり2代目として池で育てられたものです。養魚場には他に食用として継代飼育されたヤマメも飼われています。安田代表が養魚場に通い、実際に飼育に携わりながら、それぞれの特性の違いを観察しています。
 例えばサクラマスのF1やF2は生まれた時から警戒心が強いのに対して、継代飼育されたものは生まれた時からすでに人に慣れた性質をもっています。またF1は、F2よりもスモルト化率が高いことから、福井県と中部漁協と協議の上、その適正から、F1は九頭竜川の本流に、F2は九頭竜川の支流に放流することが決められています。
 昨年より九頭竜川水系ではほとんどの漁協が、アマゴの放流をやめてヤマメの放流に切り換えましたので、F2も非常に貴重な稚魚となってきます。

 
  2014年4月21日(月)今年も九頭竜川中部漁協が町内の幼稚園児を招いて、春のサクラマス稚魚放流を行いました。この放流は秋も行い、永平寺町内のすべての幼稚園児の年長さんが毎年参加しています。子どもたちが九頭竜川とサクラマスのことを知り、親しむための第一歩。福井県民にとってすっかりお馴染みの、大切な行事となりました。もちろん放流する魚はF1です。


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発眼卵の写真を見せて説明をしています。

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水槽で観察してもらうことも欠かせません。
 

再びヤマメの住む川に 

NHKの「おはよう日本」で全国放送された石徹白ヤマメのお話が、エコチャンネルで見ることができます。もうすでにご覧になった方も多いと思いますがリンクしておきますね。

http://cgi4.nhk.or.jp/eco-channel/jp/movie/play.cgi?did=D0013773102_00000


こちらのブログでも紹介しました10月11日に九頭竜ヤマメを運んだ日のことと、その後の産卵行動などが、本道カメラマンの映像におさめられています。まだの方は是非ご覧下さい。

イラストマーを施したサクラマス幼魚が5400尾放流されました

2013年11月12日(火)

今年も九頭竜川産サクラマスの幼魚が5400尾、五松橋下流で放流されました。地元の幼稚園児56人も参加。すっかり永平寺町で定着した掛け声「大きくなって帰ってきてね!」。小雨が降る中、みんな大きな声を掛けてくれていました。幼稚園児は年長さんで、春と秋の放流会に分かれて、永平寺町内すべての幼児園が参加する毎年恒例の行事となっています。

今回のサクラマス幼魚には、すべて緑色のイラストマーが目の後ろに施されいます。くわしくは、10月20日に行われたイラストマーの記事を参照してください。

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90年の流れを越えて〜石徹白川にサクラマスが帰る〜

  それは大正の終わりのこと。九頭竜川上流の支流のひとつである石徹白川。電源開発のためにダムや堰堤ができ、サクラマスは遡上ができなくなりました。やがて渓流からヤマメも姿を消し始めます。そのことを案じた村人たちは、峠を越えて長良川からよく似た魚、アマゴを移入しました。現代のように交通も発達しておらず、生態に対する知識もなかった時代。国も推進し、そういったことは日本のあちこちで起こっていました。

 今、石徹白川は、日本の漁場管理の先進地として注目を集めています。これほど天然のイワナたちの魚影の濃い渓流は他にそうあるものではありません。石徹白川には地元の人たちのふるさと愛と、釣り人たちの情熱が、しっかりと手を結んで投影されているのです。

 「九頭竜川をヤマメの川に戻そう!!」今年になって、九頭竜川水系の各漁協の機運も高まり(1漁協をのぞいて)アマゴの放流が取り止められることになりました。そんな中、真っ先に切り換えを決意したのは石徹白川漁協だったのです。しかも組合長の石徹白隼人さんは、「ヤマメを放流するなら是非、九頭竜川のサクラマスの遺伝子を受け継ぐものにしたい」とおっしゃいました。この話が斉藤彰一さんへ、そして安田龍司さんへと伝わります。安田代表がとても感激し、すぐに九頭竜川中部漁協に話を持ちかけました。中部漁協はその場で放流に協力することを快諾してくれました。


2013年10月11日(金)
いよいよ90年の流れを越えて、九頭竜川のサクラマスが石徹白川へ帰る日がやってきました。
中村養魚場で飼育してもらっている九頭竜川産サクラマスの子どもたち。支流に放流するヤマメの種苗生産用です。その中から石徹白川へと運ぶのです。安田代表も手伝ってトラックに載せます。
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放流場所はアマゴの放流実績がなく生息が確認されていない支流です。
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こんな場所に放流されたヤマメたちは幸せですね。
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斉藤さんと大津さん。大津さんも長い間、斉藤さんの同志として活躍されてきました。
おふたりにとって、感慨深い日になったことでしょう。
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そして本道さんの「九頭竜川物語」はまだまだ終わらないのです〜。
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サクラマスの親魚 2回目の搬送は県大生も参加しました

 九頭竜川における自然産卵や河川状況などの調査は、サクラマスレストレーションの活動のひとつですが、今年から福井県立大学・海洋生物資源学部とジョイントして一層力を入れていく予定です。
 2013年5月26日(日)に行われた、今期2回目になるサクラマス親魚の搬送。田原大輔准教授の呼びかけで、県立大学の1年生が4名、自主的に参加してくれました。さすが海洋生物資源学部の学生さんとあって4人とも魚が大好きで、「憧れのサクラマスをこんなに間近で見れるなんて!」と積極的にお手伝いをしてくれました。ありがとうございます。

 さて今回搬送したサクラマス親魚は12匹。4月はルアーマンの皆さんに大変お世話になりましたが、5月に入ってからはフライマンが大活躍。遊漁期間は9人のフライマンから12匹をご提供いただいています。安田さんが最近また始めたというウェットフライの独自の釣りが、今年は仲間の皆さんに伝わり功を奏したようですね。中には、レストレーションの活動のことを知り積極的に提供して下さる方もおられ、本当にありがたいことと思っています。


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サクラマス釣り最後の日曜日だったにもかかわらず、駆けつけてくれた仲間の皆さんにも
心より御礼申し上げます。
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