福井県土木事務所さんと「永平寺川の淵をどう残すか」現場で打ち合わせ

 永平寺川・・・こちらも、本流の九頭竜川と同様に、魚たちにとって大切な「淵」をどう残すか、という問題が持ち上がってきました。前回、魚道の設計図を見せていただく会議の時に、安田龍司さんから、「今回新しくなる魚道の直下流に、大変貴重な淵があるので、必ず残して欲しい」というお願いをしていました。
 魚道の工事が進む中、福井県土木事務所の担当の森さんが、「淵は想像以上に底が掘れていて、護岸の基礎が見えてきていることがわかりました」と、電話で知らせて来てくれました。治水上、基礎部分から1m以上は土砂で埋めるかブロックを置くなどして、改修しなければならないそうです。
 昨年11月に、漁協の組合員さんが資料館依頼の特別採捕で、サケの親をつかまえにこの淵に入ったところを私は偶然見ていましたが、首までドップリつかって立ち泳ぎされていましたから、上からみた感じよりも相当深いのは間違いないですね。

 ちょうどカーブしており、右岸側に岩があるため、流路も狭く左岸側の底が掘れて深い淵になっているのです。安田さんは、「夏場に流量が少なく魚道を上れない場合、魚たちが休むのに唯一残された場所」と話されていました。昨年の観察では、産卵期を迎える10月よりも、もっと早い時期に永平寺川に遡上してきたと思われるサクラマスが見つかっています。

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  2010年2月20日、森さんと現場で、どうしたら一番良いか、打ち合わせをしました。いろいろと意見やアイディアを出し合った結果、今の魚道を作る際に、取り外す予定の古い木工沈床を再利用してその淵に充て、手前の岩を自然な感じで削ってその場所を代わりに深くする、というやり方で全員意見が一致しました。
 底に沈んでいる40cmほどの石を見つけ、「あの石はそのまま深場に沈めておいて下さいね」と、安田さんからひと言。とことん魚の気持ちがわかる安田さんでした。

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